|
夕べ遅くに土佐清水市の安宿に付き、今朝から半年前の続きを歩き始めました。心配したものの高知の天気は日差しが温かく、今回あまり服を詰め込んでこなかったのが正解で終わりそうです。
太平洋を横目に歩くのはこれで見納め。今までの行程を振り替えると、再び三度目に太平洋を歩くのは4年後位になると思いますが、そのときに遍路道があるのか、高知がまだ津波に襲われずにいるのかは仏のみしることです。私もいるかどうか分かりません。
健康にも良いし、運動不足を解消するために先月からジムでルームランナーを多いときは8km位走っているんですけど、こういう40~50kmを休まず歩くのとは使う筋肉も違うし、私の軟弱なフットは1日で綻びてしまいます。長目に風呂に入って脚マッサージ機も試してみたのですが、豆や水ぶくれはできたないものの、足の指が痛くて明日は歩けるのか分からなくなってきました。今日は約9時間ノンストップで46kmでしたが、もし通しで歩けるの日が来たとしても、1日30kmまでにして、長持ちするウォーキングに徹する必要がありそうです。そのペースでも1,200kmは40日程度で結願できるはずですし、テレビでスーパーボランティアのおじさんも、それくらいの距離を歩いて九州に帰ると報道してました。
実は道を間違えてしまい、偶然通った何もない山道に、農家民宿くろうさぎ、という小綺麗な宿があったので、急遽予約していた別のところをキャンセルして、お世話になっています。三原村というところは、特区制度ができた頃に「どぶろく特区」として、どぶろくを自由に作れる地域に指定されたんですが、夕食のときに試飲をさせられました。甘酒との違いがあまり分かりませんが、それよりも御夫婦の丁寧なもてなしに頭が下がる思いでした。
明日はいよいよ愛媛県境に近づきますが、幾人かの先輩によると、ここから松山に至る道が辛かったと聞きますし、昨年の西日本豪雨で遍路道が崩落してる箇所は、かなり遠回りで迂回する必要があるようです。途中、大江健三郎の生家がある相当な田舎も通るでしょう。気持ちばかり前へ前へと進みますが、弱い脚を克服しないと進んでいかない土佐路です。
|
|